優れたワインを生み出す産地として古くから知られている、長野県。
同県の中でも日本最高峰のメルローが生み出されている産地として有名なのが、塩尻市です。
塩尻産のメルローからつくられるワインは世界的にも高く評価されており、まさに“日本最高峰のメルローが生まれる産地”と言っても過言ではありません。
本記事では、その塩尻市でメルローにこだわる注目の生産者「ドメーヌ・コーセイ」のワインを紹介します。
今回、「CRAFT WINE SHOP」で紹介するワインは、ここでしか入手できない貴重なプリムールワイン。
ぜひ、ワイン選びの参考にしてみてください。
「ドメーヌ・コーセイ」について
「ドメーヌ・コーセイ」は、長野県塩尻市片丘に位置するワイナリー。
信州桔梗ヶ原ワインバレーの片丘地区にて、“塩尻産メルロー”のみのワインづくりにこだわる注目のワイナリーです。
「ドメーヌ・コーセイ」が誕生したのは、2019年。
まだ歴史の若いワイナリーですが、初リリースの赤ワイン「片丘メルロ2019」がボルドー酒チャレンジにおいて最高金賞を受賞するなど、すでにワイン業界・愛好家たちからの注目を集めています。
有名ホテルをはじめ、飲食関係者からのラブコールが絶えない同ワイナリー。
それだけに、すでに多くのコラボレーションワインも多く見つけることができるでしょう。
なぜ、「ドメーヌ・コーセイ」は魅力的なのか。
その理由を下記にて紹介していきましょう。
日本を代表する醸造家 味村興成氏
「ドメーヌ・コーセイ」のオーナーは、味村興成氏。
味村氏はシャトー・メルシャン勝沼ワイナリーで醸造責任者を務めてきた、日本ワインにおける重鎮です。
実家はお酒の卸業を営み大学はワイン醸造について学べる山梨大学、そして就職先は大手ワイナリーとワイン醸造に携わる人生を歩んできた味村氏ですが、いつしか自らが納得する自分のワインをつくりたいといった想いから独立を決意。
信州桔梗ヶ原ワインバレーの片丘地区にて2016年にブドウ栽培をスタートさせ、2019年にワイナリーが完成、「Domaine KOSEI(ドメーヌ・コーセイ)」を誕生させました。
自らの考えで、手で、ワインをつくってみたいといった強い思いを抱えていた味村氏は、なんと定年を迎える2年前に独立したとのこと。
世界的にも高く評価されるワイナリーで醸造のトップを務めてきた同氏の全てが詰め込まれた「ドメーヌ・コーセイ」だからこそ、人々の心を掴むのではないでしょうか。
メルローへのこだわり
「ドメーヌ・コーセイ」といえば、メルロー。
“日本最高峰のメルローを教えて欲しい”と言われたら、誰もが迷わずに、「ドメーヌ・コーセイ」を紹介することでしょう。
しかし、山梨の大学、そして勝沼でワインづくりを続けてきた味村氏がなぜ長野県塩尻市を選んだのでしょうか。
山梨県は多くのワイナリーが存在すること、ヨーロッパ系のワイン用ブドウ品種でワインづくりをしたかったことなど、ワインづくりへのさまざまな想いから長野県でのワインづくりを選んだと言います。
そして味村氏がたどり着いた理想の産地が、長野県塩尻市片丘地区でした。
「桔梗ヶ原」と言えば日本有数のメルローの産地であり、先人たちが日本ワインにおけるメルローの歴史を築いてきた場所です。
塩尻市は気温の寒暖差が大きいメルローに適した産地として知られており、「ドメーヌ・コーセイ」のみならず、多くのワイナリーがメルローをはじめとしたヨーロッパ系のワイン用ブドウ品種を栽培しています。
味村氏はシャトー・メルシャン時代に桔梗ヶ原産のメルローを仕込んできた経験もあり、さらに品種をひとつに絞ることでより自分が考えるワインづくりへの夢を達成できると考えたそうです。
「ドメーヌ・コーセイ」の自社畑は片丘地区、標高700m前後の場所に位置しており、元桑畑の水はけ・水分保持に優れた理想的な土壌でメルローが栽培されています。
ユニークなポイントとして、アルファベット名で割り振られた畑に頭文字が同じ名前のバラが植えられているところ。
ブドウ樹以上に繊細なバラを植えることにより、畑の変化にいち早く気付き対処するためだとか。
さらに栽培は難しいと言われている「減農薬」にこだわり、同氏が納得できるメルローだけが収穫されています。
メルローに全て捧げた、その生き様もまた人気の理由でしょう。
日本人に合うメルローへのあくなき挑戦
「ドメーヌ・コーセイ」は、日本人に合う健全なメルローを生み出すことにこだわっています。
世界中に存在する素晴らしいメルローを真似するのではなく、あくまで長野県塩尻で生み出された日本人向けのメルローをつくりたいと考えているとのことです。
クリーンな品質のメルローであることを目指すために果汁もきれいな部分のみを使うこと、最新鋭の設備、徹底した衛生管理、貯酒の管理を行うなど細部にまで気を遣うこだわりは味村氏ならでは。
また、コルク臭にも注意しており、選ぶコルクもできる限り高品質なものがチョイスされています。
そして、「ドメーヌ・コーセイ」といえば樽使いの素晴らしさでも有名です。
最高級のフレンチオーク、アメリカンオーク、それぞれのブレンドなどワインによってさまざまな樽の使い方を実践しています。
長期熟成できるメルローへ挑戦している「ドメーヌ・コーセイ」だけに、ヴィンテージの古いものは人気が高く入手困難な銘柄も少なくありません。
“日本のメルローは、ついにこのレベルまで到達した”。
「ドメーヌ・コーセイ」のワインを口にすれば、誰もがそう感じてしまうのではないでしょうか。
「ドメーヌ・コーセイ」のプリムール
今回、「CRAFT WINE SHOP」が紹介する「ドメーヌ・コーセイ」のワインは、日本で初めて導入した「プリムール」のもの。
フランス語で「新しい」を意味するプリムールですが、簡単に言えば樽で熟成されているワインを先行販売するいわゆる、“ワインに先物買い”のような制度です。
世界的にはボルドープリムールが有名で、さまざまなシャトーが樽熟成中のワインを製品となる前に先行して売り出し、関係者などが樽からワインを試飲して購入するか否かを検討しています。
「ドメーヌ・コーセイ」のプリムールもまさにその制度を利用したもので、同ワイナリーの樽で育成中のワインを瓶詰め前に販売するものです。
複数のワインをテイスティングし、購入者がポテンシャルを感じたものを樽買い。
つまり、プリムールで購入したワインはその購入者からしか入手できず、大変希少な存在となります。
今回、「CRAFT WINE SHOP」では「ドメーヌ・コーセイ」のプリムールを4種類用意しました。
「CRAFT WINE SHOP」しか購入できない、希少価値の高いワインです。
これから長期熟成も楽しめるワインなので、4本全てを購入・熟成に挑戦してみるのもおすすめ。
では、「CRAFT WINE SHOP」が紹介する「ドメーヌ・コーセイ」のプリムールワインを紹介していきましょう。
ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルロー バレルエイジド 2020
2020年ヴィンテージ、フレンチオークにて熟成された1本です。
熟したベリーのアロマ、口当たりやスムースで酸味もフレッシュな印象。
凝縮感のある味わいに熟成による柔らかなタンニン、日本のメルローらしいエレガントな仕上がりです。
バランスは完璧、今が飲み頃ですがまだまだ熟成のポテンシャルを感じる偉大なメルローです。
ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルロー バレルエイジド 2020 8,800円(税込)
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ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルロー バレルエイジド 2021
2021年ヴィンテージ、フレンチオークにて熟成された1本です。
2020年と比較するとシャープな酸味、タンニンが骨格をもたらす緊張感の高い洗練されたメルローです。
黒系果実、スパイシー、ハーブのアロマが複雑性を演出、口当たりも驚くほどスムース。
ブラインドでは海外産のメルローと間違えてしまうほどに、日本のメルローの概念が変わる1本に仕上がっています。
熟成させるのが楽しみで仕方がない、そんなメルローです。
ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルロー バレルエイジド 2021 8,800円(税込)
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ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルローバレルエイジド 2022
2022年ヴィンテージ、フレンチオークにて熟成された1本です。
プラムやブルーベリー、ハーブや青さを感じる爽やかな印象のアロマ。
繊細な酸味と骨格を形成するタンニンのバランスが良い仕上がりです。
口当たりも柔らかく、口中に広がる果実味はとてもエレガントで洗練されています。
和食との相性も良さそうな日本らしいメルローで、今飲んでも熟成しても楽しめる1本。
2本購入し、今飲んでみる、熟成するといった使い方もおすすめ。
ほかのヴィンテージとの垂直試飲も、ぜ楽しんでください。
ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルローバレルエイジド 2022 8,800円(税込)
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ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルローバレルエイジド 2023
今回、最も若いヴィンテージである2023年の塩尻片丘メルロー。
アメリカンオーク熟成されており、ほかのヴィンテージとは一味違う魅力的なメルローです。
プラムなどの黒系果実、樽由来のクローブのニュアンス、ハーブの心地良いアロマが楽しめます。
アメリカンオーク熟成とはいえ、ヴァニラやココナッツのニュアンスは控えめであり、驚くほどエレガントで繊細な仕上がり。
若いだけに酸味やシャープ、タンニンもしっかりとしていますがバランスは良く、これからどのように馴染んでいくのか楽しみな1本。
和食との相性も良さそうなので、いろいろと試したくなります。
ドメーヌ・コーセイ/塩尻片丘メルローバレルエイジド 2023 8,800円(税込 )
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まとめ
2019年に誕生してからすでに日本ワインの中心的な存在となりつつある、「ドメーヌ・コーセイ」。
日本初のプリムールを導入したワイナリーだけに、これからも革新的な試みを見せてくれることは間違いありません。
今回紹介した、「ドメーヌ・コーセイ」のプリムールワインは「CRAFT WINE SHOP」でしか購入できない、大変希少なものです。
ぜひ、この機会に購入してみてはいかがでしょうか。