優れたワインを生み出す産地として世界からも注目されている、長野県。その中でも、ワイン用ブドウ栽培に適した気候・土壌を有しているエリアが信州 千曲川ワインバレー(東地区)です。
今回、「CRAFT WINE SHOP」では同ワインバレーの小諸市に位置する、「ジオヒルズワイナリー」を紹介します。
「ジオヒルズワイナリー」は、世界コンクールで受賞歴を持つワインを生産するなど、今注目されているワイナリー。
同ワイナリーが醸す珠玉のワインをセットにしてお届けします。
「ジオヒルズワイナリー」について
「ジオヒルズワイナリー」は、長野県の信州・小諸に位置するワイナリー。
「風の吹く丘」を意味する「GioHills」の名の通り、ワイナリーは小諸市の高台、御牧ケ原(みまきがはら)の小高い丘のような立地にたたずんでいます。
1階が醸造所、2階はベトナム料理が食べられるカフェといったユニークなワイナリーで、富士山まで見渡せる360°の眺望は圧巻。
2025年6月20日(金)には、運営会社である株式会社中棚温泉によってワイナリーの敷地内に宿泊もできるRestaurant & Stay「song」をオープンさせるなど、ワイン事業だけではない分野でも話題を呼んでいます。
しかし、それも「ジオヒルズワイナリー」が生み出すワインの品質が高く、それを高く評価する飲み手が日本全国にいるからこそ。
「ジオヒルズワイナリー」について、下記にて紹介していきましょう。
「ジオヒルズワイナリー」の歴史
「ジオヒルズワイナリー」の歴史は2002年にまで遡ることができます。
同年、信州・小諸の御牧ケ原にシャルドネ を定植させたことからスタートした「ジオヒルズワイナリー」の物語。
2008年からはメルロー、2009年からはピノ・ノワールを定植し自社畑を少しずつ拡大させていきます。
2007年にマンズワイン委託醸造の「中棚シャルドネ」を完成させ、2011年にはメルローを醸造し「中棚メルロー」を販売開始、2015年にソーヴィニヨン・ブランを定植、2016年に株式会社ジオヒルズ設立後、2018年に「ジオヒルズワイナリー」のが完成しました。
なぜ、小諸の御牧ケ原にワイナリーを設立させようと考えたのか。
ジオヒルズワイナリーの代表 富岡正樹氏は島崎藤村ゆかりの宿である中棚荘の5代目荘主でもあり、藤村が「千曲川のスケッチ」に記した一文「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」に影響を受けたことが関係しています。
田舎へと帰郷した際の懐かしさを感じつつ、そこへ訪れる度に新しいものが増え新鮮に感じてもらえる旅館にしたい。
その思いが旅館だけにはとどまらず、ワイン、ブドウ栽培、新しい自社ワイナリー設立へと駆り立てたとのことです。
今、富岡氏の長男・長女夫婦が中棚荘を引き継ぎ、三男の富岡隼人氏がワイナリーの醸造を担います。
ちなみに、隼人氏は千曲川ワインアカデミーの1期生であり、2018年以前は同アカデミーを運営するアルカンヴィーニュワイナリーにて委託醸造していたとのこと。
その後もゲヴェルツ・トラミネール、ムニエなど栽培品種も増加中。
今では世界コンクールで金賞を獲得したワインも生み出すなど、日本を代表するワイナリーのひとつとして名を馳せています。
「ジオヒルズワイナリー」のブドウ栽培とワインづくり
「ジオヒルズワイナリー」が位置する御牧ケ原は標高700mから800mほどの準高冷地。
今注目されている冷涼な気候かつ降雨量が少ないため、ヨーロッパ系ブドウ品種の栽培に適した環境です。
さらに昼夜の寒暖差が大きいため、ブドウに豊かな酸が残るところも特徴。
土壌は、黄赤色の粘土を豊富に含む強粘土質で年数が経てば経つほど、力強いブドウの樹へと成長するとのことです。
もともと、御牧ケ原は川がなく粘土質であるため悪地と呼ばれるほど、農業をするには大変な土地だったそう。
そんな中、先人の土地改良により溜池が整備されるなど、ブドウ栽培など農業ができるようになったと言います。
ちなみに、醸造責任者の富岡隼人氏はNGO活動のためにベトナムのフエで日本語教師として5年間過ごしており、日本を離れていた時期に自らが生まれ育った環境を見つめ直すことができたと言います。
2015年に帰国後、代表の富岡正樹氏が一緒にワインをつくろうといった言葉を受けれ、同年に開講した、「千曲川ワインアカデミー」の一期生へ。
さらにベトナムから伴侶を迎え入れ、現在は妻もともにワインづくりへ邁進しているとのことです。
「ジオヒルズワイナリー」のワインスタイルはひとつに決めつけず、優れた品質のブドウを栽培し、できる限り醸造に手をかけずにつくっていきたいとのこと。
印象としては、カフェやレストランで同ワイナリーのワインが楽しめるように、料理、そして小諸のテロワールを表現する繊細かつエレガント、和食とも合わせやすいワインが仕込まれているのではないでしょうか。
「Connect to the Future」コンプリートセット!
小諸のテロワールを表現した魅力溢れるワインを醸し続ける、「ジオヒルズワイナリー」。
今回、「CRAFT WINE SHOP」がおすすめするのは、「Connect to the future 2024【コンプリートセット】」です。※13,200円(税込)
「Connect to the Future」は、小諸市の地元・小諸市の小学生と高校生たちが手がけた未来へつなぐワインプロジェクトシリーズで、ぶどうの栽培からラベルデザイン、販売まで子供たちが手掛けています。
上級生がブドウ樹を植え、翌年に下級生が引き継いで育てるといった地域にワイン文化を根付かせる活動によってつくられるワインシリーズです。
ブドウ品種はシャンパーニュでブレンド用として使用されている黒ブドウ品種ムニエが使用されており、2021年に植えられ2024年に収穫、わずかながらワインとして生産する量を確保できたことでワインとなりました。
「Connect to the future 2024【コンプリートセット】」に含まれるワインは、全4種類で全てロゼワイン。
- Connect to the future(葡萄畑とヤギ)2024
- Connect to the future(ヤギと葡萄)
- Connect to the future(グラス)2024
- Connect to the future(葡萄の房)
「Connect to the future 2024」の原料はムニエ100%で、ステンレスタンクにて野生酵母で発酵・熟成させて仕込まれています。
また、マロラティック発酵は行っておらず、シャープな酸とフルーティーな味わいが特徴です。
香りはいちごやサクランボなど赤系果実、アクセントに紅茶のニュアンスを感じる、チャーミングでエレガントなロゼワインに仕上がっています。
今回、このムニエを使ったワインのラベルデザインを小学生・高校生の合同のグループごとに4種類デザイン。
各ワインのポイントを下記で紹介していきます。※単品でも購入可能です。
ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(葡萄の房)2024
ブドウとヤギの可愛らしくもクラシカルなラベルデザイン。
ラベルは、ロゼワインだけにピンク色のブドウにして、一粒だけハート型にデザインされています。
若い女性にも手に取ってもらえるようなデザインを目指したとのことです。
ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(葡萄の房)2024
3,300円(税込)
ご購入ページはこちら!
ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(グラス)2024
どこかリゾートムード漂う、カラフルなグラスのデザイン。
みんなで楽しく飲んで欲しいという願いを込めて、ブドウをちりばめたにぎやかなデザインに仕上げたとのことです。
ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(グラス)2024
3,300円(税込)
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ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(ヤギと葡萄)2024
2匹のカラフルなヤギとブドウがインパクトを与えるラベルデザイン。
ワイナリーのヤギが強いインパクトを与えたとのことで、カラフルな2匹のヤギが描かれているとか。
背景は空の色で、ヤギがブドウをくわえている可愛らしいデザインに仕上げられています。
ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(ヤギと葡萄)2024
3,300円(税込)
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ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(葡萄畑とヤギ)2024
ゆるキャラ的な愛らしいキャラクターが、心を和ますラベルデザイン。
小学生たちが描いたヤギとぶどうのイラストを組み合わせた、一度見たら忘れられないデザインです。
未来へと向かう、そんなブドウ畑がイメージされています。
ジオヒルズワイナリー/Connect to the future(葡萄畑とヤギ)2024
3,300円(税込)
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まとめ
小諸のテロワールを表現したワインを醸し続ける、「ジオヒルズワイナリー」。
今回紹介した、「Connect to the Future 2024」はワイン文化を未来へ繋ぐ重要なプロジェクトから生まれたもので、小諸市の子どもたちの想いが詰め込まれた大切なワインです。
ぜひ、この機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。