気象庁によると、2025年における日本の平均気温が統計開始以来、なんと最も高かったとのこと。 この先の気温も平年より高いと言われていますが、暦の上ではすでに秋。秋の食材や料理に合わせたワイン選びが楽しくなる季節です。
「CRAFT WINE SHOP」では、秋の味覚に合わせたい日本ワインを紹介します。 きのこやさつまいも、サンマなど、秋を感じる食材にぴったりなワインばかり。 ぜひ、秋ワイン選びの参考にしてみてください。
秋の味覚に合わせるワインの選び方
夏は、爽やかで軽快なワインが活躍する季節でした。
秋も爽やかなワインが活躍する季節ですが、一方で甘みや味わいの強い食材や料理が増えてくるため、ボディが少し強めのワインも使いやすくなってきます。
スパークリングワインや白ワインばかりを飲んでいたという方も、そろそろ赤ワインやオレンジワイン、ミディアムボディのロゼワインに手を伸ばしたくなってくるのではないでしょうか。
さて、“秋の味覚に合うワイン”と一口に言っても、どんな食材や料理と合わせるかでワイン選びが変わってきます。 例えば、きのこやさつまいも、れんこんなどの根菜類であれば、下記2つのタイプのワインが考えられるでしょう。
- 香り豊かで口当たりまろやか、ふくよかさを感じる白ワイン
- 酸度が高く、土っぽさを感じさせるライトボディ寄りの赤ワイン
どんな味付けでその食材を楽しむのかによって、少しだけワイン選びに工夫が必要になります。 きのこであれば、樽を使ったクリーミーなシャルドネが良さそうですが、ハーブをたっぷりと使い、シンプルにオリーブオイルや塩胡椒だけでグリルしたきのこであれば、ミディアム寄りのシラーやピノ・ノワール、ツヴァイゲルトも面白いかもしれません。
秋の味覚はスパイスやハーブを使う、クリーミーな味わいになる、しょうゆやみりん、酒でこってりさせるなど、濃厚で強めの味わいに仕上げられることが多く、どんな味付けで秋の味覚を調理するかも想像しながらワイン選びを楽しんでください。
秋の食材とワインの組み合わせの一例を下記にまとめました。
かぼちゃや根菜類 | 香り高くシャープな酸味も楽しめるリースリングやシャルドネ 、ピノ・グリなど。根菜類はピノ・ノワールや樽熟させたマスカット・ベーリーA、パワフルすぎないメルローやシラーなどがおすすめ。 |
キャベツやほうれん草、ブロッコリーなどの野菜 | ハーブの香り高いソーヴィニヨン・ブラン、冷涼産地のカベルネ・ソーヴィニヨンなどもおすすめ。甲州やピノ・グリなど、ほのかな苦味を感じさせるワインも魅力的。 |
りんごやなしなど、秋のフルーツ | フレッシュな風味と果実のアロマ、酸度の高いワイン、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ケルナーなどがおすすめ。果実の香りがしっかりと感じられながら酸もシャープな、デラウェアやナイアガラのワインもおすすめ。 |
さんまや鮭などの魚 | 脂のうまみと焼いた時の香ばしさ、まろやかな味わいはマスカット・ベーリーAなど日本の赤ワインにぴったり。また、柑橘のニュアンスと酸味を感じながらも、力強さを残した甲州のオレンジワインもおすすめ。バターを使った鮭料理であれば、樽を効かせた白ワインも◎。 |
和食の場合、こってりとした甘めの味付けで秋の食材が調理されることが多く、まろやかさと土っぽさ、エレガントながら滋味深さを感じさせるようなワインと相性が良いでしょう。 マスカット・ベーリーAはとくにおすすめですが、きのこ類は独特の風味だけでなく爽やかさも感じさせるため、甲州などの土着品種はもちろん、少しボリューム感のあるシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリなどもおすすめ。 また、難しく考えないのであれば、タンニンも軽く感じさせるオレンジワインやミディアムボディのブレンドタイプの赤ワインなどが使いやすいかもしれません。 「香り高い・シャープな酸味・ミディアムボディ・果実の甘さを感じさせる風味・秋の食材と合わせやすい土っぽさ(滋味深さ)・余韻が長い・後味にタンニンや渋みを軽く感じさせるなど」。 秋の食材や料理とワインを合わせる上で、これらの要素を意識するだけで魅力的なフードペアリングを叶えられるのではないでしょうか。
CWSおすすすめ!秋の味覚に合わせたいワイン3選
ここからは、「CRAFT WINE SHOP」がおすすめする、秋の味覚に合わせたい日本ワインを3本紹介していきます。 秋の味覚を存分に味わいたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
都農ワイン/尾ノ下エステート シャルドネ 2023 #5
宮崎県都農の名門ワイナリー「都農ワイン」が醸す、「尾ノ下エステート シャルドネ 2023 #5」。 秋の味覚と幅広くペアリングできる、シャルドネからつくられた1本です。 自社農園(*牧内農業生産組合)で栽培したシャルドネのみを使用。 オーク樽の中で発酵、熟成、シュール・リーを行った、心地よい爽やかさと樽熟成がもたらすクリーミーさ、旨みをしっかりと感じさせるシャルドネです。
バターを使ったきのこ料理だけでなく、塩を振り、最後にかぼすなどを絞る炭火焼き、炊き込みご飯、柑橘のドレッシングをかけたきのこサラダなど、幅広いきのこ料理と相性良く合わせられます。

都農ワイン/尾ノ下エステート シャルドネ 2023 #5
3,960円(税込)
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ルミエール/スパークリング オランジェ 2022
山梨県の老舗ワイナリー「ルミエール」のオレンジワイン 。 甲州を原料に、スパークリングワインに仕上げられています。 マセラシオン・カルボニック製法で醸造されており、華やかな香りと柔らかで果実味豊かな風味、オレンジワインらしい力強さも感じられる魅力溢れる1本です。 「ルミエール/スパークリング オランジェ 2022」は、秋鮭やサンマ、秋鯖、戻り鰹など脂の乗った秋が旬の魚と相性抜群。 シンプルな塩焼きの香ばしい焼き魚に柑橘をかけたような爽やかさ、ふり塩とミネラル感ある風味、後味のほろ苦さなど、食材をより美味しく演出します。 もちろん、バターやカルパッチョ、アクアパッツァなど洋風に仕立てたものでも相性が良いので、いろいろな調理法でその相性の良さを楽しんでみてください。

ルミエール/スパークリング オランジェ 2022
3,080円(税込)
ワインの詳細はこちら
CruX(クリュックス)/THANKS, LOVE ROUGE
日本ワインの魅力を詰め込んだ、フードフレンドリーな赤ワイン「THANKS, LOVE ROUGE」。 マスカット・ベーリーA、ピオーネ、巨峰、ブラッククイーンをブレンドした、やや甘めのアロマが特徴で、爽やかでありながらまろやかなミディアムボディに仕上げられています。
ブラッククイーンの酸味やタンニン、滋味深さも感じさせる味わいで、かぼちゃやさつまいも、栗など、“こっくり美味しい”秋の味覚と合わせやすい1本です。 甘く煮付けたものはもちろんですが、さつまいもや栗の炊き込みご飯、シンプルな炭火焼などとの相性抜群。 これらの食材は牛肉や豚肉といった強めの肉類との相性が良く、肉類と合わせて作られた力強い味わいの料理であっても、「THANKS, LOVE ROUGE」は難なくこなします。
秋に旬を迎える魚の煮付け、鶏肉の照り焼き、豚の角煮といった和食との相性も良いので、普段の食卓でも活躍させてみてください。

CruX(クリュックス)/THANKS, LOVE ROUGE
1,760円(税込)
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まとめ
「食欲の秋」と言われるように、秋は美味しい食材が多く出回る季節です。 秋の味覚には、美味しいワインが必要不可欠。
ぜひ、「CRAFT WINE SHOP」がおすすめする秋の味覚に合うワインを参考に、食欲の秋を満喫してみてはいかがでしょうか。