冬のあったかグルメの代表格といえば、鍋料理や煮込み料理。 野菜やきのこ、魚介類、肉をたっぷりと使った鍋料理やじっくり時間をかけて作られる煮込み料理は、冬のごちそうのひとつです。 そんな冬のごちそうと合わせるのであれば、選ぶべきはやっぱり日本ワイン。
今回、冬のごちそうに合わせたい日本ワインを、「CRAFT WINE SHOP」が厳選しました。
いつもよりちょっぴり豪華な食材を使った冬のごちそうに、ぜひ合わせてみてください。
鍋料理・煮込み料理が恋しい季節到来!
秋から冬にかけて、食べたくなる料理のひとつが鍋料理や煮込み料理です。 中でも鍋料理は、自由な発想で食材や味を決められるため、毎日でも食べたくなる冬の定番料理と言っても過言ではありません。 ちなみに、とある気象情報会社が行った調査によると、気温18℃で鍋料理を食べたいと感じる人が多かったとのこと。 そのため、12月頃からは毎日鍋料理が食べたくなるような日々が続くと考えてもよいかもしれません。
また、最低気温が20℃を下回ると煮込み料理をされる方が増えるといった話もあるなど、とにかく晩秋から冬にかけて、鍋料理や煮込み料理を食べる機会が増えることは間違いなさそうです。
合わせるお酒は日本ワインがおすすめ!
鍋料理や煮込み料理とお酒を合わせようと考えた時、ワインを選ぶ方はどれだけいるでしょうか。 洋風の味付けの煮込み料理であれば、“ワインをお供に!”と考える方は多いかもしれませんが、味噌や醤油、だしなどをたっぷりと使った和の煮込み料理となると、日本酒や焼酎あたりを合わせたくなるものです。 鍋料理も、近年は洋風鍋が人気を博しているものの、定番鍋となれば和の味付けをベースにしたものが主流になります。
そのため、和の鍋料理や煮込み料理とワインを合わせるといった発想にたどり着かない方がほとんどでしょう。 だからこそ、これらの料理と合わせる際に選んでほしいのが、日本ワインです。 その理由について下記で解説していきましょう。
繊細な味わいが和の味わいと合う
近年、品質向上が目覚ましい日本ワインですが、だからといって海外産ワインのようにパワフルで味わいに力強さを感じる方向性にシフトチェンジしているわけではありません。 日本ワインの特徴は総じて繊細で奥ゆかしい、「エレガント」な酒質が特徴であり、強烈な個性で押し切るようなタイプのワインは少ない傾向です。 そのため、多くの海外産ワインにように醤油や味噌、魚介や昆布だし、酒粕といった個性の強い和の調味料とぶつかり合うことがなく、それらの風味を優しく引き立ててくれます。 日本ワインの場合、甲州やマスカット・ベーリーA、山幸などの日本固有のブドウ品種はもちろん、カベルネ・ソーヴィニョンやメルロー、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブランといった国際品種であっても、日本ワインらしい“繊細”さを感じる仕上がりです。 香りも強すぎず、品種の良さを引き出したやさしい香り、なめらかな口当たり、そしてクリーンな味わいは私たちの身体に染み込むような繊細さ。 とくに、鶏肉や野菜からだしやうま味を引き出してつくられる、「水炊き」のような鍋料理には、日本ワインが最も合うと言っても過言ではありません。
日本の赤ワインと醤油や味噌は抜群に合う!
冬の鍋料理や煮込みというと、塩味やおでんのような魚介だし、石狩鍋など白味噌を使った料理を食べたくなるという方もいるでしょう。 こういった、白だしや魚介、白味噌、酒粕などを使用した鍋料理や煮込み料理に合わせるのであれば、やはり日本の白ワインです。 甲州はとくにオールマイティに合わせられますし、デラウェアやナイアガラのような香り高いもの、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランといったすっきりした繊細な白ワインも抜群の相性を示します。 ただし、日本の冬のごちそうというと、醤油やみりん、酒、醤油をたっぷりと使った甘辛い味わいの煮込み料理、こってり味噌でつくる鍋料理も外せません。 すき焼き、味噌味で仕込む鍋料理、豚の角煮、肉じゃが、お煮しめなど、日本らしい冬のごちそうは食卓を華やかにしてくれます。 これらの鍋料理や煮込み料理に合わせるのであれば、日本の赤ワインがおすすめです。 中でもマスカット・ベーリーAはイチゴのような甘さを感じさせるフラネオールと呼ばれる香りを持っており、微量であればキャラメル感を出します。 その香りや醤油を煮詰めた時の風味に近しく、さらに砂糖やみりんを加えたときの風味と果実のチャーミングな甘さとの相性も抜群です。 また、日本の赤ワインやタンニンがシルキーであり強すぎないため、ワインの個性で料理の風味が崩れることもありません。 和牛をはじめ、日本の高級食材の良さを生かすのも日本ワインの魅力。 日本酒や焼酎、ビールとは違った、ピュアで大人なペアリングを楽しめます。
冬のごちそうに合わせたい日本ワイン3選
ここからは、冬のごちそうに合わせたい「CWS」おすすめの日本ワインを3選紹介します。 今回は、赤ワインを中心に揃えました。 贅沢な食材を使った、鍋料理や煮込み料理にぜひ合わせてみてください。
広島三次ワイナリー/TOMOÉマスカットベーリーA 芝床ヴィンヤード 2020
マスカット・ベーリーAの主要産地のひとつ、広島県三次市のワイナリー「広島三次ワイナリー」。 人気のTOMOÉシリーズの、『TOMOÉマスカットベーリーA 芝床ヴィンヤード 2020』は、すき焼きと抜群に合う赤ワインです。 契約農家集荷芝床氏の収穫したマスカット・ベーリーAを使用した1本で、そのヴィンテージで最も色濃い芝床氏管理のブドウを、樽でゆっくりと熟成せています。 マスカット・ベーリーAの持つ芳醇な果実味。 そして、樽由来の香りが複雑に混ざり合う、ミディアムボディの仕上がりです。 上質な脂を備えた和牛のすき焼きと、ぜひ合わせてみてください。

広島三次ワイナリー/TOMOÉマスカットベーリーA 芝床ヴィンヤード 2020
税込2,530円
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信州たかやまワイナリー/Murayori(むらより)2023
長野県高山村で高品質なワインを生み出し続けている、信州たかやまワイナリー。 「産地から」と「村便り」の意味をかけて「むらより」と名付けられた、『Murayori(むらより)2023』も冬のごちそうにぴったりな1本です。 このワインのユニークなところは、ブドウ品種を表示・公表していないところ。 先入観なくワインを丸ごと楽しんで欲しいといった想いから、高山村内で収穫されたブドウであること以外の情報を公表していません。 高山村のテロワールを純粋に味わう魅力的な赤ワインです。 複雑なアロマ、ジューシーな果実味、爽やかな酸味とシルキーなタンニンが特徴で、ライトボディなので幅広い冬のごちそうと合わせやすい仕上がり。 醤油系、味噌系、魚介ダシ系、水炊きなど、鍋全般に合わせられるオールマイティな1本です。
都農ワイン/プライベートリザーブ ビジュノワール 2023
日本ワインファンから絶大な支持を獲得している宮崎県のワイナリー、都農ワイン。 甲州三尺×メルローにマルベックをかけ合わせた国内交配品種である、ビジュノワールからつくられた赤ワインです。 「黒い宝石」を意味する黒ブドウ品種らしく、黒みを帯びたルビー色がグラスからまばゆい光を放ちます。 プラムや黒いベリー系の濃厚な香り、豊かな果実味、骨格がありながらシルキーなタンニンが魅力です。 肉料理との相性が良いため、関西風のすき焼きや豚の角煮、牛肉などをじっくりと煮込んだ煮込み料理と合わせたくなるワイン。 隠し味で味噌を使った味噌ビーフシチューとは、最高の相性。 ぜひ試してみてください。
まとめ
これからの季節、登場回数が増えること間違いなしな鍋料理や煮込み料理。 贅沢な食材をたっぷりと使った冬のごちそうには、日本ワインがおすすめです。
日本ワインは、洋風の味わいやエスニックなどはもちろん、和の味付けの鍋料理や煮込み料理との相性も抜群。
ぜひ、冬の贅沢時間を日本ワインで彩ってみてはいかがでしょうか。

