今、世界を凌駕するワインを生み出し続けている日本ワインの銘醸地として知られているのが、北海道です。 近年、さまざまなワイナリーが道内に誕生していますが、その中でも将来が期待されているワイナリーがあります。
それが、「MARO Wines(マロ ワインズ )」。
今回、「CRAFT WINE SHOP」では、そんな「MARO Wines」の注目ワインを入荷しました。 ここでは、「MARO Wines」について、入荷ワインについて紹介していきましょう。
「MARO Wines」について
「MARO Wines」は、醸造家・麿直之氏が2022年にスタートさせたワインブランドで、北海道・長沼町に位置しています。
“純粋に「美味しい」を追求するワインブランド”として生まれた「MARO Wines」は、その品質の高さからワイン業界・愛好家から注目されているワイナリーです。
「MARO Wines」とは何か、ここで簡単に紹介していきましょう。
醸造家・麿直之氏について
「MARO Wines」の代表は、醸造家・麿直之氏。 以前、外資系製薬会社のMRとして活躍していた同氏ですが、2014年にワイン業界に飛び込みます。 北海道仁木町のワイナリーの立ち上げに携わりながら、冬季は海外のワイナリーで研修を行うなど、ワインづくりの腕を磨き続けてきました。 研修先は、ドイツ・ファルツの「ヴァイングート・ベルンハルト・コッホ」(日本人女性が醸造家を務める有名ワイナリー)、小山竜宇氏が立ち上げたニュージーランドの「コヤマ・ワインズ」、オーストラリアの「バス・フィリップ・ワインズ」、南アフリカの「マリヌー&リーウ ファミリーワインズ リーウエステート」など、一流のワイナリーばかり。 ワイン未経験からのスタートでありながら、世界最大のコンクール’DECANTER WORLD WINE AWARD2020’にて自身が醸造した赤ワインで金賞受賞し、2021年にはアメリカの権威あるプログラム’UC Davis Winemaking Certificate Program’を修了するなど、ワイン醸造家として頭角を現すようになります。 そんな麿氏は、2022年4月に自らの名を冠したブランド「MARO Wines」を「MARO Wines」を立ち上げました。 2023年には、北海道の長沼町で「北海道スペースワイナリー」という、日本初の「シェアワイナリー」が完成。 複数の生産者が集まってワインを造ることができる画期的なビジネスとして、大きな注目を集めました。 海外での研修を重ねただけではなく自らが手がけたワインがコンクールで受賞、さらにカリフォルニア大学デイヴィス校での講座修了など、実力と知識を兼ね備えたワイン醸造家として、世界から注目されています。
「MARO Wines」のワインづくり
自らのワインをつくりたい、雇われる側としての醸造家にはなりたくない。 そんな思いからスタートした、「MARO Wines」。 親交のあるワイナリーの醸造所で仕込みをしていたものの、ブランディングに限界があると感じたとのことで、麿氏はシェアワイナリー「北海道スペースワイナリー」を2023年に空知地方・長沼町に設立させます。 「北海道スペースワイナリー」の設営によって自社施設での醸造が叶うだけでなく、知識・技術・経験があっても資金力がない生産者たちに場を提供することができ、さらに海外のトップワインメーカーを招聘して世界レベルのワインづくりを体感できるなど、日本ワイン全体の底揚げに貢献することが可能になったのです。 そんな、「MARO Wines」の想いはシンプルで、純粋に、「美味しい」ワインを追求すること。 「MARO Wines」のワイン造りには、下記5つの哲学があります。
- 良い微生物たちが働くきれいなワイン
- 品種特性を大事にする
- 常に疑問を持ち続ける
- 真摯に届ける
- 子どもたちにひらく
「MARO Wines」の哲学として、学術的知識・経験に基づいて行う栽培・醸造の上に成り立つ美味しいワインづくりといった基本姿勢があります。 ワインは発酵食品であるからこそ一歩間違えば腐敗になる、しかし醸造家が無理にコントロールするものではない。 ワインにとって良い微生物が働きやすいように大海原で「舵をとる」イメージで、ワインを醸しているとのことです。
「MARO Wines」らしさ
「MARO Wines」で醸されるワインは、“ブドウ品種本来の生き生きとした香りが立ち、しなやかな酸のピークにフレーヴァーが乗っていて、その印象が余韻まで一貫することできれいな質感を生み出しているワイン”であるところが基本です。 「MARO Wines」では、ワインの「芳香」を魅力・特徴と捉えており、ブドウ品種が持つ本来の香り(第一アロマ)を常に表現しきりたいと考えています。 「オフフレイバー」と呼ばれるワインに好ましくない香りを敏感に感じ取っているとのことで、ブドウ本来の香りと風味、味わいを大切に表現したきれいなワインが、「MARO Wines」の魅力です。 そして、酸味もワインの特徴だと言います。 柑橘系フルーツで感じられる余韻のある酸味を特徴としており、そこをベースに甘みとミネラルなどの要素をバランスよく保ちながら質感を構成させていくといったところも、「MARO Wines」らしさと言えるでしょう。 品種が持つ本来の「芳香」、柑橘のようなしなやかな酸味を土台としたさまざまな要素がバランスよく重なり合う上品な質感。 「サクラアワード2023」では、マロ・ワインが最高賞「ダイヤモンドトロフィー」に輝くなど、その品質はワインのプロたちからも認められています。 「MARO Wines」のワインから、ぜひこの2つのポイントを感じ取ってみてはいかがでしょうか。
納得の品質!「MARO Wines」のワイン2選
「CRAFT WINE SHOP」では、この度「MARO Wines」の取り扱いをスタート。 品質の高さが際立つ、シャルドネとツヴァイゲルトレーベの2本をここで紹介します。
MARO Wines/シャルドネ 2024

「シャルドネ 2024」は、クリーミーなふくらみによるまろやかなテクスチャーが特徴の、ミディアムボディーの辛口スタイルの白ワイン。 本来、「MARO Wines」は果実味をストレートに表現するため100%ステンレスタンクでの発酵・醸造を行っていますが、2024年ヴィンテージは果実味の乗り方が例年とは違い、ふくよかさをいつもとは違うアプローチで引き出す必要があったため、20%だけ木樽を使用して熟成しているとのこと。 抑制された果実に重なるスパイスの深み、グレープフルーツのニュアンスは熟した果実感、金柑、カモミールを思わせるハーブのニュアンスも特徴です。 果実の充実感と生き生きとした高い酸味のバランス、ほのかな苦み、スパイスのフレーバーがワインにレイヤーをもたらしています。 温度を変化させることで香りや味わいの違いも楽しめるため、幅広い料理とのペアリングが楽しめる1本です。
MARO Wines/シャルドネ 2024
4,950円(税込)
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MARO Wines/ツヴァイゲルトレーベ 2023

ツヴァイゲルトレーベは、「MARO Wines」におけるフラッグシップのひとつ。 穏やかなフルーツ香に多層的な奥行きを与えるスパイス、もぎたてのベリー、ザクロ、カルダモンなど複雑な香りが特徴です。 微かに香るトースティーなタッチ、ローズヒップによるエレガンスさ。 しなやかな口当たりから優しく柔らかさを与える果実味が、「MARO Wines」のワインづくりにおける哲学を最大限表現しています。 持続性のある溶け込んだ酸、さらにニガリを思わせる旨味が余韻の複雑性に寄与するなど、エレガントで凛とした佇まいの芸術的なツヴァイゲルトレーベへと仕上げられています。 ちなみに、余韻まで楽しめる飲みごたえとエレガントさの両立は、麿氏が10年近くこの品種と向き合ってきた中で出した仕込み方法に特徴があるとのこと。 やや低めの温度帯による繊細な味わいを楽しんでほしい珠玉の1本です。
MARO Wines/ツヴァイゲルトレーベ 2023
5,500円(税込)
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まとめ
ちなみに、「MARO Wines」の自社ヴィンヤードがスタートしたのは2024年で、自らのブドウでワインをつくれるようになるのは2027年頃とのことです。
これから世界で注目される日本のワイナリーへと成長を遂げるであろう「MARO Wines」。
ぜひ、そのワインを手に取ってみてはいかがでしょうか。