初夏から夏に旬を迎えるフルーツといえば、桃やメロン、スイカ。 ほど良い甘さと酸味、食欲をそそる香りがたまらない夏の定番フルーツです。 これらフルーツはシンプルにそのまま、食後の口直し、縁側で麦茶と共に…というイメージですが、じつはワインとも相性抜群。
今回、「CRAFT WINE SHOP」では、桃・メロン・スイカを中心に、夏フルーツに合わせたい日本ワインをそろえました。
夏本番はもう目の前。 日本ワインと夏フルーツで、涼を感じてみませんか。
夏フルーツの特徴
暑い日が続く、日本の夏。 涼しい部屋で爽やかな夏フルーツを食べながら、のんびり過ごしたくなるものです。 夏フルーツは、6月から8月に旬を迎える果物で、水分量が多いため水分補給にぴったり。 さらにビタミンやミネラル、糖分を多く含んでおり、夏の熱中症対策や夏バテ対策としても有効です。
そんな、夏フルーツの代表格といえば、「桃・メロン・スイカ」。 そのほかには、いちじくやプラム、梨、ブルーベリー、パイナップル、マンゴーなどがあります。(また、食用ブドウの中には夏に旬を迎えるものもあります!) どれも水分と糖分を豊富に含む、ジューシーなおいしさを楽しめるフルーツで、毎日でも食べたくなるラインナップではないでしょうか。 民間気象情報会社「ウェザーニュース」は、2026年の夏も昨年同様に平均気温が高くなる見込みだという<猛暑見解>を発表しています。 熱中症や夏バテを予防するためにも、積極的に夏フルーツを摂取していきましょう。
夏フルーツはワインに合う!
夏フルーツの多くは、ワインとの相性抜群。 フルーツというとその甘さからワインと合わせるイメージがわかない方も多いですが、ワインの選び方次第で最高のマリアージュを楽しめます。 夏フルーツに合わせるためのワイン選びについて、お伝えしていきましょう。
夏フルーツはワインに似てる?
なぜ、夏フルーツとワインは合うのか。 桃やメロン、スイカを参考に考えていきましょう。
まず、桃の甘い香りは「ラクトン」と呼ばれる有機化合物が関連します。 中でも、γ-ウンデカラクトンはピーチラクトンと呼ばれており、香水などにもよく利用されているフレーバーです。 ブドウの中にはこのピーチラクトンを少量含むものがあるため、桃のような甘い香りを放つワインも少なくありません。(白桃の香りはワインでもよく表現されます)
次に、メロンはエステル類とシス-6-ノネノールが、あのメロンらしい香りに寄与しています。 エステル類は、フルーティーさとフローラルな香りに関与する化合物で、ほとんどの白ワインで感じられるものです。 さらに、シス-6-ノネノールは、フルーティグリーンノートとも表現される香りが特徴で、ソーヴィニヨン・ブランなどのフレッシュ&フルーティーなグリーンの香りに関与しています。
そして、スイカもメロンと同様にノネナール、ウリ系の香りに関与するノナジエナール類、柑橘を思わせるシトロネラールなどが含まれており、一部のワインに似た香りを放っているのです。
夏フルーツの香りはもちろん、テクスチャーや風味にも注目してみましょう。 白桃やメロンのねっとりした食感と凝縮した果実味、みずみずしさは、まるで白桃やパイナップルなど果実の凝縮感を感じさせるワインを食べているかのよう。 スイカのシャクシャクした食感と甘酸っぱさ、爽やかな香りも、爽快で軽快、フルーティーさを感じさせるワインを思わせます。 夏フルーツはどれも糖分が高いもののしつこくない甘さで後味が爽やかななので、ワインとぶつかることなく、むしろ甘さをプラスしてくれるようなペアリング。 スイーツ使いしていた夏フルーツも、じつはワインと合わせやすい、“ワインのお供”なのです。
夏フルーツとワインと合わせ方
夏フルーツとワインを合わせる際、まず桃やメロン、スイカに近しい香りがあるワインを選ぶとよいでしょう。 品種で言えば桃の香りの代表例はヴィオニエやアルバリーニョ、メロンであれば温暖な産地でつくられたシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、スイカであれば冷涼産地でつくられたソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワール、マスカット・ベーリーAのロゼなどもおすすめです。
もちろん、これら以外の品種であっても夏フルーツの香りを感じさせるワインは多く、白ワインならやや熟成されたもの、オレンジワインなども夏フルーツらしい香りを放ちます。 また、甘く濃厚さを感じる夏フルーツであれば、トロピカルな香りと風味を持つ白ワインや、熟成された白ワインであればペアリングを成功させやすいでしょう。 スイカは白ワインもおすすめですが、ライトボディの爽やかな赤ワイン、ジューシーな果実のうまみを感じさせるロゼワインを選ぶと抜群のペアリングを楽しめます。
また、夏フルーツに無糖のヨーグルトを組み合わせれば甘酸っぱいリースリングやデラウェアなどとの相性もぐっとよくなりますし、スイカに黒こしょうを加えればスパイシーな赤ワインや白ワインとの相性も楽しめるでしょう。 夏フルーツとワインを合わせたいときには、それらに近い香りやニュアンスを持ったワインを選ぶこと、調味料や味付けでワインに寄せていくと成功させやすいです。
夏フルーツに合わせたい日本ワイン3選
猛暑を乗り切るなら、夏フルーツと日本ワインがおすすめ。 「CRAFT WINE SHOP」では、夏フルーツに合う日本ワインを3種類選びました。 夏本番が待ち遠しくなる、おすすめのワインばかり。 夏フルーツとの、大人のペアリングを楽しんでみてください。
フィールドオブドリームスワイナリー/AMAMITSUKI 2024
北海道余市のフィールドオブドリームスワイナリーが醸す、夏フルーツに合う白ワイン。 ミュラートゥルガウ、ソーヴィニヨンブランをブレンドした1本で、ミュラートゥルガウはダイレクトプレスト除梗して醸したオレンジワインと2種類を醸造。 ソーヴィニヨンブランは樽で約10ヵ月熟成後、瓶詰め前に3種をブレンドしてつくられた、複雑性を楽しめる1本です。 香りは白桃や青りんご、すだちのような爽やかな酸、みずみずしいミネラル感は夏フルーツそのもの。 冷やした桃をまるかじり、ワインを一口といった夏ならではのペアリングもおすすめです。

フィールドオブドリームスワイナリー/AMAMITSUKI 2024
税込4,290円
南三陸ワイナリー/デラウェアオレンジ 2025
南三陸の海産物と合うワインを醸す、南三陸ワイナリー。 もちろん、夏フルーツと相性抜群なワインも豊富です。 完熟デラウェアを果皮ごと醸して発酵させた辛口オレンジワインは、桃など核果類の香りとすみれの花の香りが特徴的。 オレンジワインならではの渋みが骨格に寄与しているほかに、南三陸ワイナリーらしいミネラルのニュアンス、心地よい酸味など果実の甘み、しっかりとした食感が特徴の夏フルーツと相性抜群です。 桃またはメロンと生ハムのサラダ、パスタなど、夏に食べたくなる一手間かけた料理と合わせてみてください。
神田葡萄園/海のペティアン
『リアスワイン』を提案する岩手県の人気ワイナリー、神田葡萄園。 『海のペティアン』は、マスカットベーリーA、キャンベルアーリー、山葡萄といった、スイカと相性が良いブドウ品種を使用した1本。 さらに、微発泡であるペティアン仕上げなので、細かくプチプチした感じがスイカの食感とマッチして最高のペアリングを楽しめます。 クランベリー、カシス、ハーブなど香りは爽やかな印象。 ベリーの甘酸っぱい果実味、MBAとキャンベルのチャーミングな印象を下支えする山葡萄の野趣味がバランスよく交差する、飲んでいて楽しくなってしまうワインです。 「シーフードと楽しむワイン」を提案する同ワイナリーだけに、生魚とスイカを使った、スイカのセビーチェなどと合わせてみてもおもしろいかもしれません。

神田葡萄園/海のペティアン
税込2,530円
まとめ
「CRAFT WINE SHOP」では、夏フルーツと日本ワインのペアリングを提案。 日本ワインは、夏フルーツそのものとの相性はもちろん、繊細で幅広い食材や料理と合わせやすいため、さまざまなバリエーションのペアリングが楽しめるはずです。
今年の夏は、夏フルーツと日本ワインで決まり。 ぜひ、楽しんでみてください。
