暑い夏に食べたくなるのが、冷たい麺類。 日本の夏と言えば冷やし中華をイメージする方も多いですが、ざるそばやざるうどん、冷たいラーメン、冷製パスタなど、冷たい麺料理は無限に存在します。 そんな麺類ですが、じつはワインとの相性抜群。
今回、「CRAFT WINE SHOP」では冷たい麺料理に合わせてほしい日本ワインをそろえました。 日本ワインと冷たい麺で、猛暑が見込まれる今年の夏を乗り切りましょう。
麺類とワインが合う?
麺料理は主に主食であるため、ワインと合わせるというよりは、“お腹を満たす”イメージを持たれている方が多いかもしれません。
また、“今日は麺を食べたい。よし、ワインを買いに行こう”という発想になる方は少ないでしょう。
しかし、イタリアではパスタとワインは定番ペアリングですし、日本においても一部のラーメン店や蕎麦屋においてこだわりのワインが提供されています。要するに、麺類とワインを合わせることは特別なことではない、と考えて問題ありません。 多くの麺類は小麦粉から作られており、シンプルな味わいなのでワインとそこまでぶつかりません。 蕎麦は独特な風味ですが、ワインと相性のよいガレットにはそば粉が使われているため、“ありえない”ペアリングではないでしょう。
では、麺類とワインはどのようにペアリングさせればよいのか、そのテクニックをお伝えします。
ソースと具材を意識する
ラーメンやうどん、蕎麦、パスタなど麺類をただ茹でてそのまま食べることは少ないはずです。(まず、麺のおいしさを味わいたい“通”の方は別として…) 麺にスープ、具材を加えたうえでひとつの料理として食べられることから、ワインと麺類のペアリングを考える際には、その料理に「ソース(めんつゆ、だし汁など)と具材」が使用されているかを考えます。 その一例として、イタリアにおけるワインとパスタのペアリングを参考にしてみましょう。
例えば、ボローニャのラグーボロネーゼは牛ひき肉やパンチェッタ、トマト、玉ねぎ、にんにくなどが使用されています。 力強い肉の味わいとトマトの酸味、野菜の甘みから、サンジョヴェーゼのようなミディアムボデイの赤ワインとのペアリングがおすすめです。
一方、カルボナーラのように卵、チーズ、生クリーム、ベーコンなど濃厚でまったりした味わいのパスタには、ブルゴーニュ産のクリーミーな白ワインやフルーティーなローマの定番白ワイン「フラスカーティ」が推奨されています。
うどんや蕎麦、ラーメンのようにうまみの強いだし系スープであれば、甲州やデラウェア、リースリングのような白ワインがおすすめですし、少し濃厚で焦がしたチャーシューなどが具材であればマスカット・ベーリーAなども合いそうです。 濃厚なソースと力強い具材であればミディアムボディからフルボディのワイン、爽やかでさっぱりとしたソースに野菜類やハーブが主体の麺類であればシャープな酸味が魅力的な白ワインなどが合わせやすくなるでしょう。
ちなみに辛い麺料理がお好きな方も多いと思いますが、やや甘口の爽やかな酸を残した白ワインと合わせると抜群です。 どの麺だからどのワインというよりは、スープや具材に合わせたワイン選びをすると「麺類×ワイン」の組み合わせが成功しやすくなります。
温度やテクスチャーを考えてみる
麺料理は、温めて食べるか冷やして食べるかなど温冷レパートリーが豊富です。 同じ蕎麦でも、かけ蕎麦かざる蕎麦で変わってきますし、パスタも温かいソースか冷製かで味わいの方向性が変わります。
また、麺によってコシがあるものと柔らかいもの、平べったいものから極細、極太など、テクスチャーに違いがあることも頭に入れておきたいところです。 温冷で考えると、冷たく仕上げた麺料理は味わいが繊細であり、香りもそこまで強くありません。 そのため麺料理の味を覆い隠してしまうワインよりは、寄り添うか麺料理の味を引き立てるようなタイプがおすすめです。 また、濃厚で温かいスープであればアルコール度数が多少高い赤ワインやボリューミーな白ワインなど、その料理の強さに負けないタイプを選ぶと成功しやすいでしょう。 麺のテクスチャーも、しっかりと噛ませる麺類であれば骨格のしっかりとしたワインがよく、柔らかで噛みやすい麺類であれば爽やかで優しいテクスチャーのワインがおすすめです。
温冷、またテクスチャーを考えてワインを選ぶとなると難しいかもしれませんが、“タリアテッレにはこのワイン!”と、ご自身の定番ペアリングが完成すると人生が豊かになると思うので、ぜひ挑戦してみてください。
冷やした麺料理に合う日本ワイン3選
暑い夏の麺料理といえば、やはり冷たいものに限ります。(あえて激熱・激辛も魅力ですが) 「CRAFT WINE SHOP」では、冷やした麺料理に合う日本ワインを3種類選びました。 涼しく快適な部屋で、冷たい麺とおいしい日本ワインを合わせる。 夏だからこそ楽しみたい、贅沢なペアリングの参考にしてみてください。
Cfaバックヤードワイナリー/Ring Components KOSHU
Cfaバックヤードワイナリーが甲州から醸した、香り豊かで爽やかな白ワイン。 ドライフルーツ、花梨、アプリコット、丸みのあるアタックとシャープな酸味、茶渋のニュアンスもある日本らしい味わいの1本です。 この甲州に合わせたくなるのが、冷製のレモンパスタのような爽やかな酸味と果実味を楽しめる麺料理。
パスタはオリーブオイルをたっぷりと使うため、そもそも花梨やアプリコットのニュアンスや丸みのある甲州と相性抜群です。 生ハム、ツナ、タコなど、どんな具材でも合わせられる万能ワインなので、いろいろなバリエーションで試してみてください
カタシモワイナリー/たこシャン 2024
大阪を代表するワイナリー「カタシモワイナリー」の顔と言っても過言ではない1本が、「たこシャン」。 厳選された高品質なデラウェアを原料に、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵製法でつくられている贅沢なスパークリングワインです。 青りんごの爽やかな香りと繊細な泡立ち、果実味とうまみがしっかりと感じられる、和のニュアンスが強い味わい。 デラウェアはめんつゆとの相性がよいため、ざる蕎麦やぶっかけ蕎麦など、冷たい蕎麦とよく合います。 かまぼこやだし巻き卵、刺身、蕎麦味噌などはもちろん、蕎麦味噌焼きとも相性抜群なので蕎麦前使いもおすすめ。 つまみもシメもこれ1本で完結する、のんべえにも嬉しいワインです。
Fattoria AL FIORE/Anco 2024
宮城県の「Fattoria AL FIORE」が醸す、デラウェアを原料にしたオレンジワイン。 約4ヶ月間もの長期醸しによって、ラブルスカ種特有のフォクシーフレーバーが消えたドライで複雑な香りと風味が楽しめます。 酸味もほどよく残されており、古樽とアンフォラによる酸化熟成による独特の風味も見逃せないポイントです。 甘すぎない、このバランスの良い甘酸っぱさに合わせてほしいのが、冷麺。 デラウェアと冷麺の相性はよいですが、韓国風冷麺のコシが強く牛肉ベースの酸味と塩気のあるスープとよく合います。
それでも、日本のブドウ、日本ワインということで盛岡冷麺とのペアリングがおすすめ。 強いコシとつるっとした喉ごし、コクのあるうまみを感じるスープ、スイカなど爽やかなフルーツとオレンジ仕立てのデラウェアは最高の相性です。 冷たい麺料理とワインの、“通”なペアリング。 ぜひ、お試しください。

Fattoria AL FIORE/Anco 2024
税込4,290円
まとめ
冷たい麺料理ばかりを食べてしまう、そんな声が聞こえてくる季節が夏です。 だからこそ、夏はワインと麺料理のペアリングにチャレンジ。 ぜひ、本記事を参考に冷たい麺料理と日本ワインのペアリングを楽しんでみてください。

