全国各地でワイナリーが増えている今、“注目すべき”生産者を知りたい方も多いでしょう。
今回、「CRAFT WINE SHOP」では、今後注目すべきワイナリー「Domaine Kyoko Hosaka(ドメーヌ キョウコ ホサカ)」を紹介します。
また、同ワイナリーが醸す和酒アワード受賞ワイン、「デラウェア ドライ 穂坂収穫 2022」などもあわせて紹介。
日本ワインの未来を担うであろう、注目の女性生産者をチェックしておいてください。
「Domaine Kyoko Hosaka」について
「Domaine Kyoko Hosaka」は、栽培家 兼 醸造家である保坂香子氏の名を冠したワイナリー。
まだ醸造所(ワイナリー)を持たないため自らを、「Domaine Kyoko Hosaka準備室」と名乗っていますが、現在は同氏の出身地である山梨県韮崎市にワイナリーオープンに向けて準備中です。(同ワイナリーは委託醸造にてワインを生産しています。)
「Domaine Kyoko Hosaka」を知る上で欠かすことができないポイントが3つあります。
- 食関連の仕事を経て農業の道へ
- ブドウ栽培からワイン醸造
- こだわりのブドウ栽培
「Domaine Kyoko Hosaka」の歩みを紹介していきます。
「Domaine Kyoko Hosaka」の歩み
「Domaine Kyoko Hosaka」の保坂香子氏は、山梨県韮崎市出身。
女子栄養大学文化栄養学科卒業後、東京で食関連の仕事を経験してきたと言います。
レストラン開業業務や店舗のメニュー開発、食関連の出版、料理研究家とのプロジェクト、ワイン売場でのワイン販売、有名教授の著書でのフードコーディネータ業務など、“食”関連の数多くの業務に従事。
そんな中、同氏は食の根幹である農業を学びたいと自らが生まれ育った山梨県韮崎市へのUターンを決意、「山梨県立農業大学校」の職業訓練科にて野菜コースにて農業を学び始めたものの、当時は自らがブドウ栽培・ワイン醸造に携わるなど想像もしていなかったそうです。
そんな同氏の転機となったのが、訓練校でシャルドネの栽培を任されたことでした。
野菜栽培を学びながらわずかな時間をブドウ栽培に当て、2016年9月についにシャルドネを収穫。
そこで委託醸造として選んだ先が、あの「ドメーヌヒデ」だったのです。
それをきっかけに「ドメーヌヒデ」で研修生としてブドウ栽培からワインの仕込みを経験、いつしか自らも、“ドメーヌ”といったかたちでワインを製造したいと思うようになったと言います。
その後、2017年に職業訓練を終了した同氏は、県果樹試験場、醸造用葡萄専用農業法人など研修を重ね、数多くのブドウ栽培やワインづくりに携わるようになります。
さらに山梨大学でワイン科学士に認定、山梨県ワインセンターではワインの分析、研究補佐、醸造に従事するなど、ワイン漬けの日々を送ってきたのです。
「Domaine Kyoko Hosaka」として独立、そして
2016年からブドウ栽培をスタートさせ数多くの経験と実績を積み上げてきた保坂氏。
「Domaine Kyoko Hosaka準備室」として2019年にワインを初リリース。
現在同ワイナリーでは、山梨県の「南アルプス市旧白根町」と「韮崎市穂坂町」の2拠点でブドウ栽培を行っています。
南アルプス市旧白根町 |
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韮崎市穂坂町 |
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それぞれ畑のテロワールに合わせたブドウ栽培にこだわる、「Domaine Kyoko Hosaka」。
できる限り除草剤や化学肥料を使用しない減農薬栽培で、凝縮感を獲得するために収量制限を実施するなど、ブドウが持つポテンシャルを最大限引き出す、“良いブドウづくり”にこだわります。
現在、醸造所は韮崎市にてオープン準備中なのでワインは委託醸造。
ドメーヌヒデ、まるき葡萄酒、アルプスワインなどその年や品種によって委託先は違います。
さらに委託醸造とはいえ自らも醸造作業に携わり、「よいワインはよいブドウから」の信念のもと、クリーンなワインづくりを目指しているとのことです。(赤ワインは亜硫酸無添加、一部野生酵母で醸造される品種もあります)
長きに渡り、“食”と向き合ってきた保坂氏が手がけるワインだけあって、ワインは食事と楽しんでほしいといった哲学があるところもワインの味わいに影響を与えているでしょう。
凝縮感と魅力的なアロマ、そしてフレッシュでクリーン、複雑性を持つ「Domaine Kyoko Hosaka」のワインはすでにファンが多く、生産本数も少ないため入手が難しいものも少なくありません。
今後、必ず注目されるであろう女性生産者「Domaine Kyoko Hosaka」。
ぜひ、その魅力を彼女が生み出すワインから感じ取ってみてはいかがでしょうか。
「Domaine Kyoko Hosaka」おすすめワイン
「CRAFT WINE SHOP」では、「Domaine Kyoko Hosaka」のワインを多数取り扱いしています。
その中でも、とくにおすすめしたいワインを紹介していきましょう。
「デラウェア ドライ 穂坂収穫 2022」
「CRAFT WINE SHOP」がおすすめする「Domaine Kyoko Hosaka」のワインが、「デラウェア ドライ 穂坂収穫 2022」です。
同ワインは、11月7日に香港にて開催された、「第5回 和酒アワード2024」にてプラチナ賞を受賞した世界からも注目されている1本。
和酒アワードは、東アジアで活躍するトップソムリエや業界関係者が日本ワインおよび日本酒を審査するコンテストで、2024年は70以上のアイテムが20都道府県のワイナリーにより出品、審査員長のReeze Choi氏他、16名の審査員による厳正な審査が行われました。
プラチナ賞はその中でもわずか10本しか選ばれなかった、権威ある賞でもあります。
「デラウェア ドライ 穂坂収穫 2022」は、韮崎市穂坂町にある自園で減農薬にて栽培されたデラウェアを使用した白ワイン。
収量制限を行い質にこだわった1本で、アルプスワイン(山梨県)にて委託醸造されたものです。
2022年ヴィンテージということもあり、色合いは濃いオレンジ色。
アプリコットや熟した果実、黄色い花などの香りなど、品の良さを感じさせるアロマが楽しめます。
「デラウェア ドライ 穂坂収穫 2022」最大の特徴は、豊富な酸。
保坂氏自身、デラウェアの魅力のひとつは酸と考えているようで、口当たりから余韻にいたるまでフレッシュでシャープな酸を楽しめます。
デラウェアの果実感と豊富な酸、下に残るほのかな苦味、柔らかな雰囲気の中にどことなく緊張感を感じさせる、エレガントな仕上がりは見事としか言いようがありません。
ペアリングは、発酵のニュアンスが感じられるクリームチーズやブルーチーズ、ウォッシュチーズなどクセのあるチーズがおすすめ。
マカロニサラダやスパイスカレーなどにも合わせやすいです。
また、ワインの特徴から黒酢を使用した中華料理やじっくりと煮込まれた白味噌を使った牛モツ煮、ナンプラーを使ったフレッシュなエスニック系のサラダとのペアリングも面白いでしょう。
ワイン単体でも満足できますが、フレッシュ&フルーティーな若い白ワインとは違った、クセのある料理とのペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
Domaine Kyoko Hosaka デラウェア ドライ 穂坂収穫 2022(白)
3,080円(税込)
まだまだ知って欲しい「Domaine Kyoko Hosaka」のワイン
「CRAFT WINE SHOP」では、上記ワインだけでなく「Domaine Kyoko Hosaka」のワインを多数取り揃えています。
- マスカット・ベーリーA 2021(赤)
韮崎市穂坂町自園のマスカット・ベーリーAを使用した赤ワイン。
減農薬栽培、亜硫酸無添加で仕上げています。
委託醸造先はドメーヌ・ヒデです。
Domaine Kyoko Hosaka/マスカット・ベーリーA 2021(赤)
3,300円(税込)
- マスカット・ベーリーA 野生酵母 2020(赤)
韮崎市穂坂町自園のマスカット・ベーリーAを使用した赤ワイン。
減農薬栽培、ステンレスタンクを使用した亜硫酸無添加、野生酵母使用のワインです。
委託醸造先はケアフィットファームワイナリーです。
Domaine Kyoko Hosaka/マスカット・ベーリーA 野生酵母 2020(赤)
4,400円(税込)
- マスカット・ベーリーA 野生酵母 2022(赤)
韮崎市穂坂町自園のマスカット・ベーリーAを使用した赤ワイン。
減農薬栽培で亜硫酸無添加、野生酵母にて醸造されています。
委託醸造先はドメーヌヒデです。
「第5回 和酒アワード2024」にてシルバー賞を受賞しています。
Domaine Kyoko Hosaka/マスカット・ベーリーA 野生酵母 2022(赤)
3,520円(税込)
- シャルドネ 白根収穫 2022(白)
南アルプス市旧白根町自園で収穫されたシャルドネを使用した白ワインです。
減農薬栽培、この畑のシャルドネは香りがしっかり出るのが特徴で、飲み口はすっきりとした酸、クリーンでドライな味わい。
委託醸造先はアルプスワイン(山梨県)です。
「第5回 和酒アワード2024」にてシルバー賞を受賞しています。
Domaine Kyoko Hosaka/シャルドネ 白根収穫 2022(白)
3,520円(税込)
まとめ
今注目されている女性生産者であり、そのワインも世界が注目するクオリティ。
「Domaine Kyoko Hosaka」の魅力である、良いブドウを使用したクリーンで品質の高いワインは今後も人気を博してくはずです。
“日本ワインがすごいことになっている”。
飲み手をそんな気持ちにさせてくれる「Domaine Kyoko Hosaka」のワインと、ぜひ「CRAFT WINE SHOP」で出会ってみてください。